
雑木林の道
朝焼けの下
そこだけが暗闇
線になって射している光
僕はひとりぼっち
学校に向かう
誰もいない工作室
湿ったカビ臭い匂い
床に落ちた木切れ
僕はひとりぼっち
隠れるようにそこで過ごす
朝礼までの時間
体育の授業
先生が言う
「好きな人と二人組みになって」
一番嫌いな言葉
僕はひとりぼっち
授業が終わるまで
あの日
友達が言った
「今日からは、誰もおまえとは話さない。」
突然の出来事
でも、その友達は
いつかの自分
傲慢だった頃の自分
「一緒に帰ろうか?」
こっそり言ってくれた友達
その子は
僕がいじめていた子
家が貧乏だと言って、ただそれだけで
いじめていた子
同じ服ばかり着ていると、ただそれだけで
いじめていた子
その一言に
我慢していたものが一度に溢れてきた
その優しさに
絶対に泣かないと誓った涙が
止まらなかった
夕焼けの道を二つのランドセルが並んで歩いてゆく
その日から僕らは
本当の友達になった